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これからの投資・資産運用

先日まで、「新型肺炎による株価急落について」と題して、私の証券マンとしての、経験上の私見を書いてきましたが、そこでいろいろ聞かれるのが、「じゃあ、今は良く下げたし、株とか投信とかを買うときか?」と聞かれます。

他によく聞かれることは、「まだまだ感染が収まってないのに、なんでこんなに株が上がるんだ?」です。

では、先ずは、「今、どうして株が上がっているのか。」について考えていきたいと思います。

一つはっきりと言えることは、「大きく下げたから。ある意味下げすぎたから。」と言えます。確かに日経平均で年初来高値24,000円超から、16,500円前後まで、実に8,000円近く、30%以上も下げました。この水準は、PBR(一株当たり純資産倍率)で約0.8倍付近です。

PBR0.8倍は、将来の赤字決算による資産食い潰しまで織り込んだことになります。それに、懸念されていた東京オリンピックの開催が延期と決まったことで、中止を懸念していたことへの安心感からでしょう。それに、米国NYでの感染者減少が伝えられ、日本でも緊急事態宣言発令となって、そのことが悪材料出尽くし感や、緊急事態宣言による緊急経済対策への期待もあって、足元、19,500円程度まで戻しています。

確かに、もう既に底は入った。反転相場に入った。という意見もよく耳にします。反面、いやまだ二番底の可能性がある。これから、二番底を見に行く局面があるという意見もあります。では、どう考えて行動すればいいでしょうか。

経済評論家の多くは、リーマンショックの際と比較したり、ブラックマンデーと比較したりする方が多く、海外の政治家は戦争時に例えたりされています。『リーマン・ショック』の時や、『ブラック・マンデー』との比較は、また別の機会にお話しするとして、今回の『新型コロナウィルス・ショックはどうとらえればいいのでしょうか。

『リーマン・ショック』は、金融システムの崩壊懸念による世界的株価暴落です。また、『ブラック・マンデー』は、1920年代の世界大恐慌を想起した大暴落でした。これら二つの暴落の大きな要因は金融システムから起因するものです。

私は、当時証券マンでしたので、その衝撃はすさまじいものがありました。ただ、金融機関以外の業種の人にとって、「へえ、株が暴落したんだ。」というくらいの認識だったと考えられます。実際、急激に生活様式が変わる訳でもなく、普通に生産活動は行われていました。(以降に、金融不安からくる倒産や失業は数多く発生している)

そうです、『リーマン・ショック』にしろ、『ブラック・マンデー』にしろ、金融界発の暴落です。だから、当初は、これで、金融システムが機能しなくなるぞと考えていたのは、ごく一部の経営者か、経営に近い方だけではないでしょうか。

だから、金融界発なので、金融界を支えるべく、各中央銀行が金融政策を打ち出し、それ相応の資金供給をすれば、徐々に金融システム不安は解消されます。

ただ、今回は相手が未知のウィルスです。人類誰も経験したことのない新型ウィルスによる大規模感染です。だから、中央銀行がいくら緩和策を出しても下げ止まりを見せなかったのです。

確かに、ウィルスが相手だけに、早期にウィルスを制圧できれば、経済活動は急激に回復し、経済対策で財政支出も潤沢に供給されているので、一転好景気になり、株価も急回復。その上、金融緩和により資金供給されているので、その分投資資金は株式に向かうでしょう。でも、長引けばそうはいきません。

経済は、ヒト・モノ・カネの流れですが、金融危機の際は、カネの動きが止まったわけです。今回は、新型コロナウィルスの感染拡大により、ヒト・モノの流れが止まっています。これは、感染拡大のために、都市封鎖が起こり一気に社会活動が制限され、経済活動がストップした状態になっています。

だから、早期に新型ウィルスの感染が終息すれば、一気にヒト・モノが動き始め、停滞していたカネも、財政政策(経済対策)により動き出すでしょう。そうなると、株価も中期的に上昇歩調を辿り、また、世界的な金融緩和・金融支援によりだぶついた資金がマーケットに向かうことでしょう。(それはそれで、バブル形成となり問題なくもない。)

ただ、終息まで時間がかかり、今後、北半球から、南半球へ感染が拡がり、終息まで時間を要した場合、グローバル・サプライ・チェーンが崩壊し、生産活動が世界的に停滞した場合は、倒産件数が増加し、失業者も増加となれば、最悪、二番底どころでなく、上げては下げ、上げては下げの状態が続くと考えられます。まさに、『バブル崩壊』の際の日本市場です。

まあ、今回の暴落はウィルスによるものなので、ワクチンが開発され、特効薬が開発されるでしょう。そうなると、通常の感染症と同様に、ここまでのパニック的な恐怖感からは解放されるでしょう。ですから、『バブル崩壊』の時の日本市場まではいかないのではないかと、私は思います。

もう一つ考えられるのは、終息したと思われた以降に、第二波が起きることです。今現在、中国武漢でもそれが懸念されています。第二波が起こり、終息が6~7月までずれ込んだ場合は、第二波の感染状況や、各経済指標、決算の下方修正を見ながら、一喜一憂する展開となり、二番底を探ることとなるのではないかと思われます。

私は、個人的には、三つ目の、第二波の感染状況を見ながら二番底を探る展開を予想しています。

今現在、「下げたから、この際株式投資を」と考えていらっしゃるならば、第二波の状況を見ながら考えられてはいかがでしょうか。

次回以降、投資商品・投資方法を考えていきたいと思います。

 

 

 
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